Dropboxを使いこなす

Dropboxという便利なソフトを使い始めたことは以前書きましたが,その後の話です。ややパソコンの高度な話が含まれていますので,興味のある方のみのお話ということで。

事務所で使っているQNAP TurboNASという高機能NAS(Linux)にDropboxのソフトをインストールしましたが,ファイル名に日本語が含まれているファイルがうまくアップロード(バックアップ)できていませんでした。
いろいろ調べたものの,いまいち原因がわからず,日本語ファイルもアップロード(バックアップ)できるWindows版のDropboxソフトも併用することにしました。

この場合Dropboxをそのままインストールして,NAS(Linux)とWindowsのパソコンで使おうとすると,NASWindowsマシンそれぞれに同じデータを保持していないとうまくバックアップできません。しかし,同じ内容を二台のマシンに入れておくのはデータ領域の無駄遣いです。またコピーのタイミングによって,データの整合性がとれなくなる恐れもあります。
無駄遣いや整合性を損なわないようにするため,オリジナルのデータはこれまで通りNASの中に保管しておき,WindowsマシンからはコピーをするのではなくNASの中身を直接参照するようにすれば一番いいわけです。

Windows Vista / 7では,自分のマシンの中身ではない,他のマシンの中身を参照する方法として,シンボリックリンクを張るという方法があります。

『Dropbox』フォルダ内にないファイルやフォルダを同期
Windows Vista/Windows Server 2008でシンボリック・リンクを作成する

シンボリックリンクを張ると,張った場所から直接リンク先を見るような形にできるので,WindowsマシンにNASのデータのコピーをとっていなくても,DropboxからはWindowsマシンにNASのデータが存在しているように見えます。

この方法でWindowsマシンのDropboxから日本語ファイルのアップロード(バックアップ)をさせるようにして,重要なデータのバックアップを自動でするようにできました。