裁判所

親族であれば無条件に扶養義務が発生するのか(結論:余力がありかつ扶養需要がある場合に限られる)

民法では,第八百七十七条において,「直系血族及び兄弟姉妹は,互いに扶養をする義務がある。」と親族間の扶養義務を定めています。 では,親族間であれば無条件に扶養義務が発生するものなのでしょうか。 まず,生活扶助義務では,義務者が自己及びその共…

離婚の際に退職金は財産分与の対象となるのか(結論:対象とされる)

夫婦のどちらか又はいずれかに退職金が退職時に支給される場合,離婚の際に財産分与で退職金が対象となるのでしょうか。 まず,退職金,退職手当が財産分与の対象財産となるのは,退職金が労働の事後的対価,賃金の後払いであるという点に求められています。…

敷引特約(敷金の額から一定の金額を控除して残額を返還する旨の特約)は有効か(結論:消費者契約法の適用対象だが有効となりうる)

敷金の額から一定の金額を控除して残額を返還する旨の特約,いわゆる敷引特約という定めが不動産賃貸借契約の際に定められていることがあります。 賃借物件の通常損耗は,本来は賃貸人が負担する費用で,賃借人は通常損耗以外の損耗にのみ責任が発生するのが…

交通事故の物損について慰謝料請求が認められるか(結論:原則として認められない)

自動車事故が発生した場合に,搭乗者にはけががなく,物損しか生じないことがあります。 けががあった場合,被害者の方は加害者に対して通院日数や通院期間に応じた慰謝料を請求することができます。 では,物損のみの場合に物的損害の賠償に加えて慰謝料請…

婚姻意思とは何を指すのか(結論:真に夫婦関係の設定を欲する効果意思があること)

婚姻の成立は,当事者に婚姻意思があることが前提です。 当事者に婚姻意思がない場合,婚姻は無効と定められています(民法742条1号)。 では,婚姻意思とは何を指すのでしょうか。 判例は仮装離婚の場合でも,「法律上の婚姻関係を解消する意思の合致」があ…

不動産の共有関係から脱退することはできるか(結論:持分放棄により可能)

共有不動産については,共有者の一人が他の共有者の管理の費用もまとめて支払って(民法253条1項),他の共有者が義務履行しないことを理由として,相当の償金を支払うことで他の共有者の持分取得をしてしまう(民法253条2項),という手法がありま…

養育費について審判前の保全処分ができるか(結論:できない)・養育費請求前の養育費を支払ってもらえるか(結論:財産分与等で考慮)

家事事件手続法は105条で,審判前の保全処分という手続を定めています。 第105条1項 本案の家事審判事件(家事審判事件に係る事項について家事調停の申立てがあった場合にあっては、その家事調停事件)が係属する家庭裁判所は、この法律の定めるとこ…

裁判離婚による離婚日はいつになるのか(結論:裁判確定日)

離婚届を提出して離婚した場合は届出日が離婚の日となります。 また,家庭裁判所の調停により離婚した場合,調停成立日が離婚の日となります。 では,裁判を経て判決主文に離婚が記載されて離婚する場合は,いつが離婚の日となるのでしょうか。 裁判所の判決…

失火責任法は賃貸借・使用貸借契約に適用されるか(結論:適用されない)

だいぶ時間が開いてしまいましたが,また少しずつ記事を書いていこうと思います。 さて,失火責任法という法律があります。 この法律により,失火の際には失火を発生させた者に重過失がないと,失火によって被害を被った被害者は失火を発生させた者に責任を…

境界標(境界杭)を一方当事者のみで入れることができるか(結論:判決取得で可能)

隣地との間で,土地の境界が問題となることがあります。 この場合,法務局の筆界特定制度を利用して,土地の境界をあきらかにすることが多いと思われます。 なお,いきなり筆界特定訴訟をすることも可能ですが,裁判所としては筆界(境界)特定のための資料…

相続放棄について債権者が取消請求できるか(結論:できない)

相続人が相続放棄(民法938条)をした場合,その相続人の債権者が詐害行為取消権(民法424条)に基づき,相続放棄の取消を求めることはできるでしょうか。 この点,遺留分減殺請求権の放棄については相続人の債権者が詐害行為取消することは可能とされ…

遺留分の放棄はできるか(結論:相続後は自由に可能,相続前は家裁の許可が必要)

法定相続人には遺留分(法定相続分のさらに半分または3分の1,民法1042条1項各号)という権利があり,被相続人が法定相続人に相続する財産がないような遺言書を作成していても,遺産の一部を受け取る権利が認められています。 では,この遺留分を放棄…

「単身赴任」は離婚破綻の判断要素となる「別居」にあたるか?(結論:あたらない)

夫婦どちらかが単身赴任している場合に,離婚破綻の判断要素となる「別居」にあたるのかについて,インターネットではあまり根拠を示さず「あたらない」としているサイトがままみられます。 これにはきちんと根拠があります。それは平成八年二月二十六日に法…

遺産分割の実務

今日は午後から東京で、東京家庭裁判所の裁判官の講義を聞いています。

高校生模擬裁判選手権本番

東京地方裁判所の法廷を使って行う日弁連主催の高校生模擬裁判選手権が本日あります。 江戸川学園取手高校の指導をしてきましたが、生徒さんが早めに来て打合せするとのことなので、私も早めに来ました。

高校生模擬裁判選手権

日本弁護士会連合会主催の高校生模擬裁判選手権に出場する江戸川学園取手高校の支援弁護士になりました。 高校生の指導をさせていただきます。

証拠保全の予行演習

証拠保全を行う場合、コピーは使えないので高性能なデジタルカメラで撮影して、書類などを記録化します。 弁護団で機材を保有しているので、今日は機材のチェックです。

消費者委員会

弁護士会の用事をするため、早く出たのですが電車が30分遅れて用事に間に合わず。 その後の消費者委員会に出席して、先日出された最高裁判例の勉強です。

家裁実務懇談会

午前中に龍ケ崎の裁判所の予定を済ませた後、水戸で家庭裁判所と弁護士会の懇談会に出席しています。

民事実務懇談会

今日は茨城県弁護士会と水戸地方裁判所との実務懇談会です。

破産・個人再生説明会

水戸の弁護士会館で裁判所の方をお招きして、破産と個人再生の研修会です。

賃貸人(貸主)が破産したとき,賃借人は敷金・保証金を破産手続内で支払ってもらえるか(結論:解約し明渡しをしていないと支払ってもらえない)

部屋や土地を借りた賃借人が,敷金や保証金を賃貸人(貸主)に渡していたけれども,敷金や保証金を返してもらう前に賃貸人が破産してしまった場合,賃借人は敷金や保証金を返してもらえるのでしょうか。 敷金や保証金は,賃借人が賃貸人に預けているだけで,…

民事控訴審の現状

土曜日ですが、裁判官の方のご講演を伺っています。

一部執行猶予の研修

執行猶予制度が、大きく変わるので研修です。

管財人協議会

水戸地方裁判所で管財人協議会です。管財人の業務もなかなか難しいところがあります。

仮登記を本登記にするための訴状における請求の趣旨の書き方は?

昔購入した不動産について,売買契約時に仮登記をしただけになっていていまだに本登記をしていないというケースは割と多いようです。 長年,その土地に居住していて不都合もないと思っていたら,相続のときなどに実は仮登記しかしていなかったことが発覚する…

相続財産管理人としてCICとJICCで借り入れ記録を調査する

亡くなった方に相続人がいないけれども,財産が残っている場合,その財産を管理するため相続財産管理人が選任されることがあります。財産はあるけれども借金のほうが多く,法定相続人全員が相続放棄をしたときに生じることが多いと思われます。法定相続人が…

離婚訴訟の終盤で新たな証拠を提出できるか(結論:できる)

離婚訴訟がかなり進行し,そろそろ判決も見えてきたという時期に,離婚訴訟の結果を左右するような証拠を新たに発見してしまった場合,訴訟に証拠として提出することができるでしょうか。民事訴訟では,民事訴訟法157条で時機に後れた攻撃防御方法の却下…

東京高等裁判所・東京家庭裁判所へ出張

期日があったため,午後から東京高等裁判所・東京家庭裁判所に出張してきました。 東京高裁の案件は,訴訟になって数年がたっている事件で事件も相当複雑なため,訴訟資料がかなりの量になっています。 しかしこれだけの量だと鞄で持ち運ぶだけでも一苦労で…

土浦で法曹三者協議会

水戸地方裁判所土浦支部,龍ケ崎支部および麻生支部管轄の裁判官・弁護士・検察官が実務的な問題点を協議する,法曹三者協議会に出席してきました。 といっても,午後の依頼者の方との打ち合わせが4時間ほどかかったため,最初からは参加できませんでしたが…